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2011年11月 7日 (月曜日)

意外と多い医者の働きかた

医者の働きかたについて。「フルタイム」,「フレックスタイム」じゃなくて,医師免許を持っている人間が診療含めてどんな働き方があるか書いてみます。

 

■ 開業医

  • ほぼ100パーセントが診療
  • 開院には多額のコストが必要で一代では回収しきれないことが多い
  • 昼休みの時間帯は往診に行くことが多い
  • 医師会の仕事もパラパラと入ってくる

■ 市中病院の勤務医

  • ほぼ100パーセントが診療
  • 月3~5回の救急当直で疲れ果てている
  • 夜間・休日でも担当患者でコールされる(大病院ほどそう)
  • 偉くなって若い医師が下にできると時間が取れるようになる
  • 偉くなると,研究会の世話人・座長,学会の仕事も入るため土曜日は出張が多い
  • 大学病院勤務医に比べて自由な時間がないので,大学病院をうらやむ

■ 大学病院の勤務医(医員から助教くらいまで)

  • 診療が主体
  • 診療は比較的のんびりなことが多いが雑務が多い
  • カンファレンスに備えて英語論文とか嫌でも読む
  • 抄読会に備えて英語論文を和訳する
  • 学会,研究会では発表は義務である
  • 医学生の指導も義務であるが忙しい時ほど質問されてイライラしたりする
  • 市中病院と比較して明らかに収入が低いので市中病院勤務医をうらやむ

■ 大学病院の勤務医(講師から教授まで)

  • 診療よりも研究や教育,病院の運営にかかわる仕事が主体
  • 入院患者を担当することはほとんど無くなる
  • したがって,呼ばれることはほとんど無いが,論文などの「結果」を求められる
  • 教授を目指すには,診療実績ではなくインパクトのある論文数が必要
  • 既定の論文数に達しなければ,同世代以下が教授になった時点で辞めるしかない

■ 製薬会社への勤務

  • 製薬会社内で勤務するのため診療はしない
  • 製薬にかかわる論文を読んで医師の観点から開発にかかわる
  • 自社製品のプロモーションにもかかわる
  • 細かな業務内容は不明(多くはいないはず)

■ 保健所の所長

  • 保健所長は医師である(撤廃する動きもあるが)
  • 公衆衛生に関係する仕事を行う
  • 公務員である
  • 診療はしない
  • 理由は不明だがエリートなことが多く,東大卒だったりする

■ 厚生労働省で働く

  • まさに官僚である
  • 新薬を認めたり,見逃せない副作用が出たときに国としての対応を考える
  • おそらくは診療しない

■ フリーター

  • どこの医局にも病院にも所属しない
  • 医師不足の地域を巡って,短期間働いては休む
  • 夜は老人病院の当直を買って出て夕食・朝食と寝床を確保する
  • 首都圏には意外と多く存在するらしい(詳細不明)

 

 

いろいろありますが,慢性医師不足の田舎医師としては,フリーターは増えないで欲しいですね。

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