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2015年6月

2015年6月29日 (月曜日)

アイム・ホーム

最近最終回を迎えたドラマについての雑記ではありません。

ちなみに,ドラマについては,原作では外れなかったはずの妻の仮面が溶けて消えるハッピーエンド,みんなが期待した展開にホッとした反面,「これから」に期待するでもなく本当に一件落着なんだなという感もありました。

例えるならば,「DEATH NOTE」で夜神月が前半部分の冷静沈着を保ったままニアの企みも看破して終わるような感じです。

 

さて,週末はいろいろ。たとえば,土曜日は東京で行われた,とあるリウマチ薬の学術講演会を聞きに行ってきました。

生物学的製剤は,鳴り物入りで発売され,かつては派手な講演会が開催されたものですが,発売から5年以上が経つとだんだん落ち着いてきます。結婚して5年以上が経った夫婦みたいなモノでしょう。

もう有効性とかプロファイルについては観客は理解しているわけで,したがって長期使用成績調査に基づく安全性が講演の主体になります。しかも,演者の先生が「私の使用感は良いですよー」などと私見を述べるのは「学術」講演会ではないわけです。大多数の調査結果から言えることを冷静に発表するだけになります。そうすると,あんまり新しい発見はないわけです。

実際,その講演会,5年くらい前は1,000人規模だったように思いますが,今年は500人くらいだったようです。

 

ただ,私の中ですごくインパクトのあったことがありました。

観客にアンサーパッドを用いてリアルタイムでアンケートを採るのですが,練習問題として「あなたが所有しているクルマは?」ってのがありました。

そしたら,国産車 51%, 外車 34%, 持ってない 15%という結果に。

こんなに皆さん外車に乗っているの? すげー,皆さん金持ち(※ 観客は全員医師です)。私の一番の収穫はここだったかも。

 

研究会が終わり,通常ですと懇親会を経てホテルに泊まるんですが,最近,私はホテルを遠慮することがほとんどになりました。

企業の方が良いホテルを取ってくれるのですが,可能な限り最終便とかで帰るようになりました。

高級ホテルのベッドよりも,自宅の布団の方が落ち着いて眠れるんですよね。これ,歳でしょうかね。

ホテルに泊まっても,4:00くらいに起きてシャワーを浴びて,6:00過ぎにチェックアウトして羽田空港に向かいます。ならば,家で朝を迎える方が楽です。

そんなわけで,日曜日は自宅で起きました。5:00am。歳ですね。

私が起きてリビングに行くと,数分後に次女が。最近,土曜日はお姉ちゃんの部屋で寝ることにしている次女がいち早く起きてきました。寝室に私が居ないことを確認すると,階段をはりきって降りてきました。

 

パパー,お帰り。

 

 

ただいま。

 

 

私の大好きな言葉。

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2015年6月25日 (木曜日)

各科医師のイメージ【偏見です】

ドクターってのは皆さん個性があるんですが,診療科とか専門分野独特のオーラを持つことがあります。

※ 私の完全なる偏見ですので,ご意見・ご感想はウエルカムですが,それ以上はご遠慮くださいね。

 

たとえば,循環器内科で心カテに特化している先生。いつも疲れていて,「オレに話しかけるな」オーラを纏っています。遠くから背中を観ていても,「ああ…相談したいことがあるけど,今は無理かな」なんて思わせるほど。

 

私が所属している,腎臓学会,リウマチ学会,感染症学会でいろんな先生を眺めていると,何となく思えてくることがあります。

 

腎臓内科医は守り,リウマチ医は攻める

腎臓の病気って,強い薬で治すようなものではなく,腎臓にかかる負担を軽減することで腎臓の寿命を延ばすものが多いのです。「腎保護」って言葉はよく聞きますが,「腎臓を若返らせる」って聞いたことがありません。

それゆえ,攻めるよりも守るというイメージなんです。普段の会話も,「○○は腎臓に良くない」という話はしても,「○○すると腎臓が良くなる」とかしません。

リウマチ医は,関節リウマチなら抗リウマチ薬とか生物学的製剤,膠原病ならばステロイドと免疫抑制剤でガンガン攻めます。少々の副作用は怖れずに(※気にしないわけじゃありません)状態が良くなるまで攻めます。

それゆえ,多少の合併症があっても患者を救うためには攻めるしかないって雰囲気の先生が多いです。

つまり,腎臓医は「○○は腎臓に悪いから控えめに」,リウマチ医は「多少のリスクは目をつむって攻めるぜ」なんです。

 

感染症専門医は政治家的

感染症専門医って,たいていは好き嫌いにかかわらず病院感染対策を担っていることが多いです。あるいは,感染症相談を受けることが多いです。つまり,全ての診療科のドクターに感染対策のために具申したり,相談を受けたりしています。

ですので,「マネジメント」にやたら強い先生が多いです。いろんなトラブルがあっても,うまーく落としどころを見つけて,しかもさりげなく導くと。詰め将棋,詰め碁です。

ああ,この先生の中ではもう詰みきっていて,相手(ドクター)がどう動いても結論は変わらないな…というのが分かります(苦笑)。

ですから,基本的には物腰は柔らかくて,話しかけやすいオーラを纏っているのですが,絶対に譲らない強い主張を持っていることが多いです。

 

こう考えますと,私はそれぞれの専門医として,守り,攻め,そして政治(苦笑)とバランスのよい修行をしているのだなと思っております。

いま,シミュレーションゲーム「三國志」を思い出しておりました。

三国志の武将には,武力(攻撃)に特化した武将,知力(守り)に特化した武将,そして政治力(内政)に特化した武将がいて適材適所するのですが,私は「飛び抜けたものはないけれど,バランスはそこそこ」的な武将なのだなと。

こういう武将は,本拠地の下っ端として雑用に従事するか,田舎の安全な国(まわりも自国なので攻め込まれない)の太守かです。

 

そのうち田舎だな。

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2015年6月24日 (水曜日)

ツムツムにハマる我が家

最近,我が家ではツムツムが流行っています。

ええ,ゲームです。ディズニーのキャラが降ってきて,3つ以上をなぞって消すやつ。

 

最初にやり始めたのは長女。ゲーセンでツムツムをして気に入って,自分のiPod touchにインストール。それに次女と家内が続きました。

我が家には,iPadが4枚,iPod touchが1台ありまして,全て私のIDでクラウド共有されています。したがって,どれか1台にインストールすると,他の機器にもアイコンが表示されてしまうんです。

長女は,自分のiPod touch。

次女は,今年の春まで私が使っていたiPad mini(初期型)を「わたしのiPad」にしてしまいました。

家内は,私がiPad miniを入手するまで使っていたiPad4(今となってはちと重い)を完全に自分のゲーム専用機にしてしまいました。

 

こうなったのは1ヶ月くらい前なんですが,徐々に差が出てきます。

長女は,宿題とかに追われてあんまりゲームができません。だから,最初に始めたのになかなか進みません。

次女は,気まぐれで思いついたときだけ遊びますが,「パパー,ママー,プレミアムボックス買ってー」とねだり,私や家内が夜とかに何度もプレイしてコインを稼ぎます。なので,自分のプレイ回数は最も少ないのですが,かなり充実しています。あと,YouTubeでツムツム動画ばっかり観ているので知識は次女が一番かも。

家内は,――突っ走ってます。何だかんだで専業主婦が最強なのかもしれません。レベルはケタが違います。娘たちは20~30くらいのところ,家内は200を超えているようです。

 

そんな中,取り残されていた私も,先々週,ついにダウンロードしてしまいました。私のは,iPad miniの最新型です。次女に取られないようゲーム類は一切入れないつもりでしたが,まわりがツムツムしまくりなのをみて,「私もやってみようかな…」なんて。

 

しかし,家族の目指すところは異なるようです。

 

次女は,とにかくキャラをコンプリートさせたい。なので,方法は問わずに「プレミアムボックスを買って-」とねだります。

家内もきっと同一方向です。でも,点数も気にしているので,何度も何度もプレイしているようです。

長女は,実は,すねてます。他の人たちに間違いなく大きく溝を開けられています。もっと勉強を早く終わらせられれば良いのにね。

 

ちなみに私。地道です。高い買い物はせず,じっくりハピネスボックス(コインで買える安い方の箱)だけを狙っています。基本キャラが揃い,かつ頻用するキャラのスキルがマックスになったらプレミアムボックスに移行します。

 

最後に,我が家はLINEをしてません。ですから,互いに送り合ったりしてません。それに,もうLINEアカウントを取ってイチから始めるような状況ではありません。

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2015年6月23日 (火曜日)

きっちりやるなら診察時間は相当必要

昨日とは反対に,慢性疾患を本気で外来診療するならば,どれくらい時間が掛かるのか。これについて考えてみましょう。

モデルケースとして,「慢性腎臓病」の再来患者を例に取ります。軽症ではなく,慢性腎臓病(CKD)ステージ3で蛋白尿があって,高血圧,高コレステロール血症もある“病識のない患者”を考えてみます。

まず受付したら,尿検査と血液検査で今日の状態を評価します。血液検査は結果が出るまで1時間ちょっとくらいかかります。

さて,外来で患者さんをコール。

 

1. 挨拶とアイスブレーキング

○○さん,こんにちは。今年は暑いですね。寝不足とかで風邪引いたりしませんでしたか?などなど

2. 今日の具合を聞く

最近の体調はいかがですか?

ここで,多くの場合,「先月は体調を崩した」とか「カゼをひいていた」とか「腰が痛い(※腎臓病とは関係ない症状)」とか,あるいは「おばあちゃんが入院して大変だ」とか話をうかがうことになります。

3. 今日の検査結果の説明

尿検査は,蛋白尿は(2+)だとか,血清クレアチニンは2.50mg/dlだとか,血糖はどうとか説明します。すると,病識が無い場合には,「この○○って検査はどういう意味ですか」とか幾度となく繰り返したやりとりを何度も説明することになります。「うる星やつら・ピューティフルドリーマー」のように。

検査の意味を説明し終わった後に,今日の検査結果から注意して欲しいことを説明します。

4. 最近の家庭血圧や食生活の確認

「病識がない患者」という設定ですので,家庭血圧は「はかってないねー」とか言われます。そこで家庭血圧の必要性をとくとくと説明することになります。

5. 食事指導と生活指導

尿中のナトリウムから,塩分の取りすぎであることはすぐにバレます。そこで何度も減塩指導をします。たとえば,ざる蕎麦はタレにどっぷりつけてはダメとか,味噌汁や漬け物はもう辞めてくださいとか,生ものはもっと控えてくださいとか,言いたいことは山ほどありますが,結局全て説明しても分かってもらえないから最も大切な塩分制限のみを強調することになります。さらに,タバコを吸ってるなら禁煙を毎回勧めます。

運動についても状況に応じて勧めます。最近は,腎臓が悪くても運動を控えさせることはほとんどありません。

6. 患者さんからの質問に答える

このへんは様々です。自分のことはもちろんですが,家族の相談をされることもしばしばです。たいていは愚痴を聞いているだけだったりします。

7. 次回の受診日を決めて予約する

ここもすんなり決まりません。「同一の間隔だと○月×日ですね」と言っても,「それ何曜日だ」とか「ちょっと待って,その日は…あっ,大丈夫か」みたいに微妙な時間が掛かります。

8. 処方の確認

だいたい「○○が余ってる」とか言われます。処方発行しようとすると,「先生,シップもください」とか言われます。

9. 注射指示

ESA(エリスロポエチン刺激製剤)の皮下注を指示します。ステージが進むと腎性貧血になっていて,受診の度に注射が必要なことがあります。ここで,「この注射は痛いからいやだ」とか「高額だから辞められないか」とか毎回のように言われます。

10. 診療録の記載

本当は,患者さんの言ったこと,話したこと「全て」を診療録に記載する必要があります。が,本当に全て書こうとすると,間違いなく1回の診察でA4なら2ページ分くらいやりとりをします。それを手書きにしても,電子カルテにしたとしても,まあ…15分以上は絶対にかかりますね。

 

そんなわけで,本気で診療しようと思ったら,患者さんとのやりとりに10分くらい,診療録の記載に15分かかります。ひとり25分ですね。

そうすると,9:00~12:00の診察で,せいぜい12人ってことになります。

 

再診料はひとり700円くらい(自己負担はその3割)ですね。ですから,3時間で診察料はたったの8,400円となります。

もちろん処方箋料とか指導料とか取りますけど,本気でやったら絶対に儲かりません。だって,検査機器を導入しているならば,少なくとも検査技師1名,採血する看護師1名,指導料を算定する事務員1名が必要です。

午前,午後を同様なペースでやったら,1日の純粋な利益は2万円いかないと思います(売り上げじゃなくて利益です)。ま,2万円としてそれを医師,看護師,検査技師,事務員で分割。

 

こう考えると,診察料は従量制がいいですね。診察室に入った瞬間からタイマーが起動して,5分を超えるとタクシーのようにどんどん上がっていくような。弁護士事務所も時間制ですしね。

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2015年6月22日 (月曜日)

激安・価格破壊クリニック

首相の骨太の方針で,「社会保障のコストを抑える」というのを受けて思いつきました。

開業するとき(※ 現時点で予定はありません)のアイディアです。

 

これまで,「患者さんのために」,「地域に密着した」,「懇切丁寧」などクリニックのスローガンと言いますか,アピールと言いますか,経営方針が語られております。

これらを否定するつもりはありません。…ま,「建前だな…」と思うことはありますが(以下自粛)。

 

今回の提案は,とにかくローコスト。

可能な限り,医療費を安く抑えます!

これが基本のコンセプトです。

 

 

まずイレモノ。

某ファミレスを倣いまして,廃業したクリニックを格安で買い取ります。最低限のリフォームで何とかします。うまくアピールすれば,きっと「匠」の番組で取り上げられるでしょう。「何とか予算内に収まりました」とか言ってもらえることでしょう。

医療機器は,もちろん最低限です。

フィルムレスのエックス線検査と,簡単な超音波検査のみ。「月刊自家用車」の“エックス氏”よろしく限界を超えた値切りっぷり。ま,アレですよ。実際,定価1,500万円のエコーシステムはなぜか200万円くらいで買えるものなのだよ(「黒子のバスケ」緑山ふう)。

職員は,私と看護師1名,そして事務員1名。

やはり人件費が一番の問題ですからね。もちろん給料ははずみますよ。休みも結構あげますよ。ええ,このクリニックは結構休み(休診日)が多いですよ。土日・祝日はもちろん休みです。月曜日は,7:00~11:00と13:00~16:00。ほかのウイークデーは,8:00~15:00です。週替わりでウイークデーはどっか1日休診します。週休3日です。看護師には夕方以降は休みにして家事も子育てもできるようにします。その代わり,とっても優秀な方を選ばせていただきます。

そして,事務員は医事のプロフェッショナル…ではありません。警察を退職した方を雇います。医事は未経験で構いません。

 

さて,問題の診療です。患者さんにとってもローコストにしますから,以下の広告をします。

  • 3つ以上の合併症は対応しません
  • 複雑な病状には対応しません
  • 長い病歴は対応しません
  • 当院は最も費用対効果の良い処方をします
  • 点滴はしません
  • エックス線と超音波検査はあります
  • 血液検査は当日に結果は出ません
  • 1日2回以上の受診は受け付けません
  • 夜間・休日の対応はできません
  • 初診料は通常の半額です
  • 受診間隔が3ヶ月を超えると初診料をとります
  • 加算は一切とりません
  • 低価格を達成するため,1人の診察時間は5分とさせていただきます

基本的に「安く」済ませるためには,上記のことが必要です。

複数の合併症は時間が掛かるし,検査も処方も増えます。当院に向きません。同様に複雑な病態とか,長い病歴の患者さんも対応しません。短時間で多くの患者さんを診療することで経営を成立させるので,そこを理解してくれる患者さんだけをお客さんにさせていただきます。

1日複数回の受診をされても再診料は1回しかとれません。小児科や整形外科が儲からない理由です。本院は1日1受診とさせていただきます。その分,医療費は安くさせていただきます。

その患者さんのための最高の治療は提案しません。正確に言えば,コストのかかる治療ではなく,最も安くて効果的なモノを提案します。最良の治療を求める方,あるいは身体障害者とか生活保護で自己負担のない方は他院で最良の治療を受けていただきたいと思います。診ないとは言いませんが,当院では「カネは二の次なので最高の医療を求める方」あるいは「自己負担がないので良い治療をしてください」って方は対象外です。

点滴もしません。2時間かけて500mLしても,薬価は100円程度です。すいませんが,当院は最初から点滴は仕入れておりません。その代わり,初診料とか○○加算は取りませんのでご理解を。

 

こうやって,短時間で安く患者さんを多く診ます。

診療録は,大学ノートです。ええ,全員共通です。最新の方は,「前回は○月×日ですね。えーと」とか言いながらノートをパラパラしますよ。余計な紙は使いませんし,電子カルテなんて高額なモノも使いません。

診察券も発行しませんよ。保険証カードかクレジットカードを出してもらって対応します。

会計はスッキリですよ。保険が効いて,初診料は自己負担500円,再診料は200円です。全員一律。なにせ加算はとりませんから,未経験の事務員でも全然オッケー。3ヶ月あいたら初診料にします。

こうやると,いつかトラブルになります。患者さん側からの要求とかね。そういう場合に備えて,事務員は警察を退職した方にお願いしているのです。そのコネで,警察の方を患者さんに多く誘導してもらい,安くしますよー。こうやって,セキュリティに対応します。

 

1日30人でモトが取れそうなんですが。

どうですかね。

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2015年6月17日 (水曜日)

ドクター・スランプ

いま行き詰まっております。

スランプ…です。

 

自分の仕事に関しては,まずまずだと思います。

診療に関しては,内科部分も腎臓内科部分もリウマチ科部分も,そして感染症部門も何とかなっています。教育に関しても,昨年度に,2回目の医学部優秀教育賞を受賞しました(3回で殿堂入り)。また,今日も看護学校で講義してきましたが,先週の講義は好評だったようで,温かいコメントをたくさんいただきました。研究に関しては,余裕がなくてなかなか進まないのですが,明日の札幌での発表の考察も大丈夫ですし,来月開催される腎臓学会のシンポジウムのスライドもほぼ完成しております。

 

じゃあ,何が「スランプ」なのか。

 

様々な分野で,5~10年先の「滅びの光景」が見えてしまうことです。

 

たとえば,病院の入院システム。政府の指示(※団塊世代が後期高齢者になる前に,日本中の入院病床を減らす政策)によって,病床が減った場合,退院させ下手な医師が多いと,大学病院の病棟が寝たきり高齢者で占められてしまいます。年々,退院させるスキルは低下しているように見えます。

教育も年々「縮小再生産」していると思います。海外でも活躍できるドクターを増やすため,今後は医学部の講義はぐっと減らして実習を増やすことが決定しています(※海外で勤務できる条件に,医学生の実習時間が長いことが明記されている)。これにより,講義時間は短縮されます。なので,密度を高める必要があるのですが,徐々に薄まってきているように思えてなりません。

研究も然り。

 

 

マンガに例えるならば,「黒子のバスケ」の赤司君の未来を見通すエンペラーアイとでも言いましょうか。見えちゃうんです。見えてしまって悩んでいるのです。

「寄生獣」のミギーの気持ちとでも言いましょうか。

 

悩んでも仕方ない部分が多いのですがね。

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2015年6月13日 (土曜日)

やや復活

更新するの久しぶりです。本当に疲れがたまっておりました。

 

考えてみれば,

5月16日(土)・17日(日) 盛岡出張・長女の運動会

5月23日(土)・24日(日) 外勤・町内清掃(※町内会役員)

5月30日(土)・31日(日) 雑用・大学日直

と土日が埋まっていた中で,

6月5日(金) 外来終わってから学会のため名古屋へ

6月6日(土) 名古屋から戻ってきて

6月7日(日) 大学日直

6月8日(月) 80km先で外勤,夜はそこで講演

6月9日(火) 外来,午後は60km離れた病院に感染対策相互チェックに行く

6月10日(水) 60km先で外勤,午後は看護学校で講義

6月11日(木) 外来,午後は会議

6月12日(金) 外来,午後は学生講義,夜は研究会

 

こんな感じで,今も外勤中。ノンビリしたところなのが幸いです。そんなわけで,今日の午後からは本当に久しぶりの休みです。何か,休めるの1ヶ月振りです。昨日の午後は完全に気力がダウンしておりました。ゼツボーグに閉じ込められかねないくらいでした。ええ,プリンセスプリキュアです。

早速,次女が「イオンにつれてってー」と言ってます。はい,了解。家内も「やまやに行きたい」と言ってます。了解。長女は…特に希望なし。

今日の午後と明日はエネルギーチャージ,来週から再び頑張ろう。

 

ちなみに,

来週は,木曜・金曜と札幌に行きます。これは感染対策の研修会(国公立大学の感染対策スタッフの集会)。ここで,2回発表しますのでスライドをつくります(ひとつはできたけど,もう一つはこれから)。

次に,7月の腎臓学会シンポジウムの抄録を書きます。これも来週締め切り。

そして,月末にリウマチの講演が2回あります。これも頑張りましょう。おっと,来週水曜日の看護学校講義もありました。

 

それぞれが別分野なので,頑張っても個別評価になるのがつらいところ。どうしても,プラス評価よりもマイナス評価されやすいので,どれかひとつでも上手く行かないと言われるんだろうな…。

診療だけに専念していた頃が懐かしい。

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2015年6月 8日 (月曜日)

あー自堕落です

いま絶賛自堕落な生活しています。

ワインを飲みながら,かなり遅めの夕食。パソコンをしながら,録画した「かぶき者 慶次」を観ております(唯一観ている今シーズンのドラマです)。

ああ,つくらなきゃならないスライドもいっぱいあるし,まとめるべきデータもあるし,我ながら反省。

 

思えば,「日々是決戦」(※代ゼミのスローガン)でした。

 

金曜日。

午前中の外来をギリギリまで頑張って,夕の便で名古屋へ。日本腎臓学会。

土曜日。

名古屋国際会議場で学会。滞在時間は2時間。午後の便で帰宅。

日曜日。

大学の日直。

そして,月曜日。

午前は80km離れた病院で外来。いつもなら,そこで大学に戻るのですが,きょうは夜に腎臓のセミナー講師。「急性腎障害」について熱弁を振るってまいりました。

外来が終わってから約6時間がありました。そのため,紹介いただいた腎不全患者さんに40分かけて腎移植を含めた説明をしました。でも,あと5時間ありました。

時間をつぶすところがなく,2年振りにネットカフェに入りました。3時間。とてもタバコ臭いカフェでして,喘息持ちの私にはとてもつらい環境でした。しかも,近くの客がよくわからない英語を周期的に呟いている…。怖っ。スタバのない田舎町。

 

セミナーでは多くの先生が集まっていただき感謝。

 

実は,いつもならハイヤーで自宅から送迎していただき,セミナー後に飲み会になってホテルに一泊するのですが,今回は遠慮しました。

明日は,朝8時からセミナーがあるし,その後に外来を早めに終わらせて,他院との勘フェレンス。ちなみに外来は腎移植,カンファレンスは感染対策。なにやってるんでしょうね。複数の分野の仕事が多すぎです。来週末は札幌で感染対策のことを話します。月末にはリウマチの最新治療について話します。来月には,日本腎臓学会の東日本サテライトシンポジウムで我が県を代表してお話しさせていただくこととなっちゃいました。

 

 

 

 

あー,ワイン飲んでる場合じゃないですか?

 

自分では,切羽詰まっているのにドラマ観ながらワインを飲んでいる自分が好きだったりします。

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2015年6月 7日 (日曜日)

若手医師が「がんばっている」と見做される状況

今回の記事,「たいそう上から目線ですね」と思われることでしょう。そう言われたら,返す言葉もないのですが,書きます。

ドクターはしばしば異動します。これはスキルアップ,ステップアップのために,上司(人事権を持っている人)が考えて決めます。ま,若手医師が自分から「○○を習得したいので,××病院に行かせてください!」なんてことは滅多にありません。都会だと…あるんですかね。

ちなみに,そういう方は今回の記事,全く読む必要がありません。そのままでいてください。

 

一方で,ごく稀にですが,ステップアップとは言い難い異動もあります。そのへんは…今日は書きません。

 

今回は,特に大学病院以外の市中病院で働いている若手医師が,大学病院医局の上司(教授とか医局長とか)にどのように評価されるのか,思うところを書きます。

 

■ 無難に勤務を続けていると,評価はやや上がる

特に目立つことなく,良くも悪くも無難に勤務を続けた場合,それが1年以上続いてれば少し評価は上がると思います。

もし,勤務態度が悪いとか悪評があっても半年勤務なら,「どうせ半年だから」と周囲がガマンします。医師の仕事は,同僚医師はもちろん,看護師や検査技師とも上手くやらないと成立しません。もちろん患者さんとも。ですから,1年以上普通に勤務したならば,それはそれで評価されるのです。

では,「プラス査定」には何が必要か。

 

■ やはり学術的な発表が加点

  • 地元の研究会で軽いのを発表 ★
  • 学会(地方会)で症例報告 ★★
  • 学会(総会)で臨床症例をまとめて発表 ★★★
  • 英語論文 ★★★★★

こんなところでしょうか。

ちなみに,市中病院にいて英語論文を書くような方は,たいていは研究会,地方会,総会ともこなしています。なので,研究会どまりの方と英語論文を書く方とは,★10個の差があるといえましょう。

もちろん,これらの演題は大学から与えられたものではなく,勤務している病院でゼロからつくるのが前提です。大学在籍中の症例を,市中病院で英語論文にしても評価はされますが,「大学での仕事」と認識されることでしょう。

 

■ 病院内での委員会とかは若干の加点か

病院内の,たとえば感染対策委員会の委員になったとか,そういうのはあんまり大学に届かないものです。教授とかが病院長とか診療科長と話すときに,話題にしてくれれば「ふーん」となりますが,そういうのは市中病院業務のひとつであって,大学医局が「頑張ってるなー」とは思われません。

 

■ 診療科長は「頑張っているよ」と常に言ってくれる

私が医局長をしていた頃,派遣していた若手医師の動向をたびたび診療科長の先生にうかがっておりました。時には雑談,時にはメール,そして別席とかでも。

どの病院の診療科のトップの先生も,「○○先生はどうですか?」と聞くと,

「ああ,頑張っているよ」

とたいてい答えてくれます。

しかしながら,どこの病院でどの先生に聞いても同じ答えです。おそらく質問の仕方が悪かったのでしょう。とはいえ,「何かしでかしてませんか」とは聞きにくいので結局は無難な聞き方になるのです。

だって,もし「○○先生は勤務態度が悪くて遅刻ばかりだから替えて欲しい」なんて言われても医師不足で無い袖は振れませんでしたし,逆に「何?派遣を打ち切るつもり?」とか勘ぐられても困ります。ニコニコしながらハラを探るくらいが私の関の山でした。

 

 

■ がんばれー

結論は前に書いちゃいましたが,目に留まる第一歩は地方会での症例報告を複数こなすことだと思います。年1回では少なすぎ。市中病院は臨床症例が多いのだから,地方会は毎回演題を出して,そこから総会も狙うのがお勧めです。

 

私の場合。実は,ずーっと前に市中病院に出たとき,「もう大学には戻らない」つもりでいました。実際,私はやりたいこと(※低レベルです)をやりきったと思ってましたし,上司は「あいつは仕事しない(※「仕事」=「研究,論文」)」と思ってたはずです。

市中病院で勤務しながら,「よし,この病院をもっともっと研修医が来てくれる病院にして,私の下につけて自分は楽しよう(※本音)」と思って,研究会発表,地方会発表,総会発表,そして研究会・地方会は研修医のお世話,そして症例報告ですが英語論文を1本書いたら,結局任期半ばにして大学に戻ることになってしまいました。

大学への移動が決まる半年くらい前,当時の医局長がそれこそ私の評判をさぐるべく,「あいつはどうですか?」と聞いたそうです。

その時,診療科トップの先生は,ただひとこと「すごい」と答えたそうです。

後日,医局長から聞いたわけです(診療科長の先生,過分な評価をいただき感謝です)が,その時に「頑張っているよー」と普通に答えてくれれば,私は動かなかったかな…なんて思っています。

 

診療科によっても様々だと思いますが,市中病院に勤務する若手医師は,年2回くらいは自分で演題をつくってみてはいかがでしょうか。若いうちは,学術的じゃなくても許されます。

※ あくまで私が経験してきた田舎基準です。

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2015年6月 5日 (金曜日)

ちょっとだけ独り立ち

カワイ音楽教室でピアノを習っている娘。昨日はレッスン日でした。ちょうど仕事が片付いたので送迎してきました。

ただ,今回から私は「送り迎え」はしますが,用事がなければ「送り迎え」のみにすることにしました。

娘も5年生です。当時の私は,ひとりで電車に乗って1時間かけて病院受診して帰ってきたりしてました(※田舎なので)。ピアノも妹をつれて,――これは徒歩ですが――通ってました。そろそろ独り立ちさせたいのです。

娘にはメモ帳を渡して,「連絡事項があればメモを取ること」と。

そんなわけで,カワイに着いたら娘を下ろして,のんびりと買い物しました。と言っても,魚肉ソーセージと発泡酒を買ったりしたくらいですけど。

 

【2015年6月4日(木)のレッスン】

  • 20. アルペジオ [エチュードB] 合格
  • インベンション14番 もう1回
  • 例の曲(発表会用)

宿題

  • 21. 3声 [エチュードB]

 

年長のときには山ほど書くことがあったのですが,今はピアノ内容をほとんど書けません。

冷静に状況を確認すると,

エチュードB(カワイのサウンドツリー6とセットになっている教本)は,全23曲です。今回のを含めて残り3曲。今回の宿題は,四分音符ベースのゆっくりした曲ですが,脚注に「指のレガートで弾くこと。ペダルは使わないこと」と書かれています。さらに,指番号指示がかなり細かく書かれています。わずか1ページではありますが,1週間だと「音合わせ」だけで手一杯かなと思います。次で指レガートをたくさん直されて,それをクリアしたら3声を意識した弾き方になるのかなと。3回以内に終われるといいな。

インベンションは,完全に「独立枠」だと思います。他の状況とは関係なく,これは毎週やる,と。私としては,朝練のバッハはとてもモーニングコーヒーに合うと思うんです。特別に苦いエスプレッソをすすりながら,新聞を読み,そしてバッハに耳を傾ける。

何と幸せなことでしょう。

そんな風景を想像しながら,味噌汁をすすり,新聞は取ってない我が家。

例の曲は発表会で弾くのでそこまでは続きます。発表会が終わったら,ソナチネアルバムに戻ることでしょう。ハイドンソナタが「中断」になってましたので。先の話ですが,エチュードが終わったらどうなることやら。もったいないからサウンドツリーの残りですかね。それとも,コンクールに出ることになって何か1曲与えられるのでしょうか。そのへんも含めて,独り立ちさせないとな。

 

レッスンが終わって自宅で夕食。

「何か連絡事項はないかな」と私。

「何にも無いよ」と娘。

 

食べ終わる頃,「そーいえば,発表会はいつになるんだろうね」と私。

「7月25日だよ」

それ,早く言えや。

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2015年6月 4日 (木曜日)

ソーセージ

突然ですが,皆さんにとっての「ソーセージ」とは何ですか?

 

いつしかホテルの朝食に置いてあるような茶色の粗挽きソーセージが「ソーセージ」ではないでしょうか。

私もそうでした。

もし,「ソーセージを買ってきて」と頼まれたら,フランクフルトかウインナーで迷うかもしれませんが,本質的には肉です。

 

きょう,突然,「かつてのソーセージ」を食べたくなりました。

 

赤いフィルムにくるまれている肌色のソーセージ。

これこそが私にとっての「ソーセージ」なのです。

この魚肉ソーセージは,私にとって,定番のおやつです。そのまま食べるのもとっても美味しいですし,焼いても旨いです。小学校の時の家庭科。野菜炒めと言えば,この魚肉ソーセージだったような。

ほんの少量を串に刺して,たっぷりのホットケーキミックスでくるんで揚げる「アメリカンドッグ」。必要以上にケチャップをかけるんです。何が「アメリカン」なのか不明ですが,当時は「アメリカン」という響きに完全に負けていたと思います。

 

そんな,魚肉ソーセージ。

 

いつからか分かりませんが,選択近くに横テープがあります。

これ,どうやって開けるのだろう?

 

この横テープをはがすと,横一文字の切れ目がでます。

その切れ目に爪をつっこんでみても,うまくはがせません。爪の間に魚肉が入り込むだけです。

歯で端っこの金属を食いちぎることもありました。

横のひもをちぎることもありました。

 

横テープを斜め上に引っ張り,その後で端っこを持って引っ張ると綺麗にむけるんですね。満足です。

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2015年6月 2日 (火曜日)

学会単位の相互関係

Gakkaitani

いきなりですが,上の表。私が加入している主な4学会です。それぞれの学術集会に参加したとき,取得できる単位数をまとめてみました。

右に見ます。

たとえば,内科総会(日本内科学会総会)に参加すると,

  • 日本内科学会 15単位
  • 日本腎臓学会 5単位
  • 日本リウマチ学会 5単位
  • 日本感染症学会 3単位

が一気に取得できるわけです。

 

縦に見れば,たとえば腎臓(日本腎臓学会)の場合,もし私が1年間に8つの学術集会に全て参加すれば,日本腎臓学会の単位は合計34単位も取れることになります。

 

こうしてみると,下記のことが分かります。

 

【1回の参加で多くの単位が取れるもの】

1位  日本内科学会総会  合計26単位

2位  日本腎臓学会総会  合計20単位

3位  日本リウマチ学会総会  合計19単位

4位  日本感染症学会総会  合計15単位

5位  日本腎臓学会地方会  合計10単位

6位  その他の地方会  合計5単位

 

やはり,総会(年に1回の全国大会)はパワーがあります。特に,日本内科学会総会は基本学会ですので,他の専門学会すべての単位になります。ちなみに,内科学会の「総合内科専門医」を更新するには,5年間で75単位(そのうち50単位は内科学会企画から)がクリア条件です。

第2位は,日本腎臓学会総会。ですが,見た目ほどのお得感はないんです。腎臓学会は,総会で15単位,地方会でも10単位と大盤振る舞いなんです。腎臓専門医更新のためには,5年間で50単位です。5年のうちに,腎臓総会と腎臓地方会を2回ずつ行けばクリアです。「お得」というよりも,「腎臓学会は単位を取りやすい」と言えましょう。

第3位は,日本リウマチ学会総会。注目すべきは,これに参加すると腎臓学会の単位も取れます。でも,腎臓学会に参加してもリウマチ学会の単位は取れません(苦笑)。戦略的互恵関係を期待します(笑)。リウマチ学会は,制度が変わりましてちょっとだけ専門医を更新しにくくなりました。診療実績のない人は専門医を更新しにくくなったのです。

最も総会の中でパワーがないのは感染症総会。しかも,縦に見ると,感染症学会が最も専門医を更新しにくいことが分かります。5年で50単位を得るには,感染症学会総会に毎年参加しないといけません。

 

こうしてまとめると,最も少ない参加回数で全ての学会の専門医を更新するためにはどうすればよいか…とか考えられそうです。

さらに,開催地をチェックして旅費を考慮し,かつ学会参加費もパラメータに加える。

 

【問題1】 最も少ない回数で全ての専門医を更新する方法を述べよ

【問題2】 最も安価に全ての専門医を更新する方法を述べよ

 

なんて問題,じーっくり考える余地がありそう。

 

あっ

今は考えるの無理です。

少々酔っておりますので。

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2015年6月 1日 (月曜日)

少子化対策ってあるのだろうか?

すいません。いま勤務医の支出削減について考えているのですが,なかなか良いアイディアが浮かびません。

こすっからい小技は思いつくのですが,自販機のお釣りを逐一チェックするようなレベルですので,書くのはやめときます。

ちょっと支出のことは置いといて,ニュースでやっていた少子化対策について書いてみようと思います。

 

どうすれば,子供をもうひとり持とうと思いますか?

 

という,クエスチョン。だいたい答えは似通っていて,

  • 学費を出してくれる
  • 家の増築費用を出してくれる
  • 育児手当を出してくれる
  • 子育てしやすい勤務形態をつくる
  • 保育所を増やして価格を下げる

だいたい,こんなものじゃないでしょうか。

 

でも,私は思うんです。

実は,カネや仕事のせいにしているだけなんじゃないかと。

 

これ,高齢者の介護と似ているところもあるなと思うんです。病気持ちの高齢者を自宅で介護していくために,バリアフリーのリフォーム費用を出してもらったり,送迎用のクルマを安く買えたり,そういうモノとか環境ばかり優遇したって結局は在宅介護は進んでないです。在宅介護している人々も,喜んでしている人は少なくて,皆さん仕方なく介護していると思うんです。とりあえず政治とか政府のせいにしながら。

 

なので,たとえば3人目からは学費を全て無料にして,子供部屋の増築を無料にして,育児手当もひとり2万とか出して,就労条件も良くして,保育所を増やしても,期待したほどは子供は増えないような気がします。

私自身は――もう年ですけど――上記の条件をすべて満たしても,そして年齢が10歳若かったとしても,たぶん子供は増やさないなと思うはずなんです。

 

私は,もっと根本的な要因として

「親が,もうひとり育てる自信がないこと」

があると思うんです。

 

これ,カネの問題じゃなくて,「もうひとり生まれたら,自分が○○する時間はなくなるだろうな」ということです。

10年くらい前に「下流社会」という本がとても売れました。

そこには,もはや物欲の時代じゃなくて,裕福な人が大切にしているのは「家族との時間」。では,下流(ここでは中流からやや下くらいを指していました)の人が大切にしているのは何でしょう。「自分らしさ」とか「自分らしく生きること」だそうです。

 

そういう世代が完全に親世代以上になったわけで,「家族と触れあう時間」は大切ですが,おそらくは「自分の時間」がないとダメなのが現在の親世代だと思うんです。

「自分の時間」で何をするかと言えば,大したことはしてないでしょう。ネットとかスマホとか録画したテレビ番組とか。他愛のないものといえばそれまでですが,きっと,その時間がないと生きられないんじゃないかと。

 

かくいう私も,そういう人間のひとりです。

仕事から帰って,家族と触れあって,いろいろ話したりして気がついたら寝る時間。「もう,テレビもパソコンもiPadも要らないね-」なんてニコニコしながら毎日生活するのは無理だと思います。

 

そこで,私の結論。

 

少子化対策として有効な方法は,テレビやネットやパソコン・スマホをいかに封じるかだと思います。

 

20:00を過ぎたら,スマホは通話しかできなくする。

21:00を過ぎたら,パソコンのインターネットもテレビ番組も翌朝6時まで終了。

22:00を過ぎたら,電話の通話は3分で強制終了。

 

現在の出産年齢をターゲットにするのではなく,5年以降に結婚する世代を変えていくのがいいと思うんです。

すぐには子供は増えないかもしれませんが,学費とか手当とかよりも効果的だと私は思います。

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