夏体み
小学生は,夏休みですね。
私の生まれ育った田舎町。小学生だった私の夏休みはいつも同じでした。
午前6時起床。ラジオ体操です。雨が降っても風が吹いても集まります。近くの公園に集合し,6年生が前に出て手本を示します。地区のリーダーが出席スタンプを持っており憧れの存在。全員がラジオ体操カードフルコンプを狙ってました。雨が降ると近くの公民館の軒下。ハンコだけもらって帰るのです。ちなみに,通常は放送が終わってからマラソンして帰ります。
午前8時45分。父は既に出勤。母は近くの郵便局勤務だったのでゆっくりです。母が居なくなってからは私の時間。ずっとテレビでした。
テレビはずっとNHK教育。8時45分くらいから子供向け番組の開始です。たいていは昔話から始まって,小学生向けの算数とか理科番組が続きます。これをずーっと見続けた日々でした。
「いちにのさんすう」では,魔法を使えるようになったタップに違和感を覚えたり,「小学理科3年生」では,ミルちゃんとキクちゃんの間に突如割り込むように登場した何だろ君に敵意を覚えたり。「わたしたちのくらし」のクラさんがいなくなって残念に思ったり。「たんけんぼくのまち」では――当時は気に留めなかったのですが――チョーさんがワンワンになっていたり。
「みんななかよし」とか「明るい仲間」は嫌いでした。当時から,もめ事は嫌いだったんです。これが始まると,「夏休みの友」とかに逃げていました。もっとも,ドリルものは早いときには終業式の日,遅くとも夏休み2日目には終わってましたのですが。
だんだんお昼に近づくと,番組が面白くなくなってきます。11時を過ぎると「緑の地球」とか。私は「緑の地球」でテレビを断念していました。
でも,自分の部屋に引っ込んでも熱いだけ。
当時の自宅には扇風機が1台,居間にあっただけでした。今にして思えばよく耐えていたなと思います。
ハエ取りリボンとか懐かしい。
夜は蚊帳でした。私は蚊帳の秘密基地感が大好きでした。それでも数カ所は刺されて,ウナコーワとか塗ったわけですが。
この質素な暮らしが私の少年時代。私の夏休み。
ところで,夏「体」みって間違い,しませんでしたか?
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