ダイエットから脱水を考える
先週,学会がありまして,宿泊したホテルでワインを飲んじゃいました。ええ,コンビニで買った600円のワインを半分程度。ダイエット中の身分ですので,他にはカップヌードルライト198kcalと,コンビニ焼き鳥3本。これだけにしました。その翌日には,朝は350kcal程度,昼は500kcal程度,夕食は200kcal程度に済ませてました。
しかし…甘い考えでした。
自宅に帰って翌朝,体重計に乗ったら,なんと1.6kgも増えていたのです。
すぐに戻るだろうと思ったのですが,あれから1週間,減ってはきましたが,まだ学会種発前の体重に戻れていません…。
アルコールの恐ろしさ… たった350ccで,1週間体重を増やす…
かつて,ダイエットしてないときには,酒で体重が増えても1~2日で戻ってました。いまは戻らなかったわけで。
ここで,脱水について考えます。
「脱水」という言葉は,実は分類できます。ひとつは血液の水分不足,もうひとつは細胞の水分不足です。
私は体重を減らすため,カロリーをかなり制限しています。水分は十分に摂っています。すると,血液の水分は十分に足りていますが,細胞の一つ一つが栄養不足になっています。いわば,細胞がしなびている状態です。そこにアルコール。細胞は喜んでそれを細胞内に吸収します。栄養だけ吸収は出来ませんから,水分とともに吸収します。これで細胞は膨らむわけです。
きっとこれが私の体重が増えた正体です。
その後,ダイエット生活を続けてますので,細胞も再びしなびてきて,体重も減ってきています。ダイエットしていないときには,細胞は膨らんでますから,アルコール摂取でちょっとむくんで体重が増えても,すぐに戻ります。今の状態はきっとそうなのでしょう。
でもなあ,脂肪を減らすには,細胞のひとつひとつを飢餓状態にしておかないとな…
明日も学会ですが,アルコールはやめておこう。
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コメント
記事とは関係ないのですが、、、
今日、お世話になっていた先生が異動になってしまったことを知り、ショックを受けています(涙)
異動になるともう戻ってくることはないのでしょうか・・・?
また、異動は数ヶ月前から決まっているものなのでしょうか?
教えて頂けたら嬉しいです。
投稿: toto | 2016年4月21日 (木曜日) 11時18分
totoさん
さぞかしショックのことと思います。異動について,「私見」を述べます。これは大学病院からの異動に関してです。
・ 30歳前後の場合→研鑽を積ませる異動であり戻る可能性あり
・ 40歳以下の場合→数年で戻る可能性もある
(研究または教育の分野に強ければ戻る可能性が高いが,
臨床のみの場合には診療科の人員次第)
・ 40歳以上の場合→永久就職の可能性が高い
・ 異動は少なくとも3ヶ月以上前から決まっていることが多い
・ しかし,関連病院に突然欠員が出たら,急遽決まることもある
(この場合,本当の後任が決まるまでの一時的な異動のこともある)
・ 多くの場合,異動する医師も異動は知っているが,
患者に公開するのはだいたい3ヶ月前くらいから
以上が私が思う医師の異動事情です。
投稿: おくちん | 2016年4月21日 (木曜日) 12時21分
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
主治医は36,7才です。
戻ってきてくれることを願おうと思います★
大学病院では週に一度外来があるようなのです。
素朴な疑問なのですが、、、
週に一度の外来以外は何をしているのでしょうか?
(形成外科です)
他の病院にも行っているのかなと気になり・・・。
お手すきの際で結構ですので、教えていただけたら嬉しいです。
投稿: toto | 2016年4月21日 (木曜日) 15時41分
おくちさん、ご無沙汰しております。
今回の記事「脱水」に関して、お伺い致します。
【質問】私は日頃から水分摂取量が少なめなのですが、どうしたら、水分を摂取できるようになるでしょうか?
また、夕方頃からの"脳に酸素(水分)が行ってない"と感じるのは脱水症でしょうか?
【普段の生活】
朝食:コーヒー一杯を飲みきれるかどうか…。食事はパンに果物、ヨーグルト。それにスープやお茶が追加されると、お茶は口をつけません。スープも、ほぼ残します。
昼間:会社で飲むように、水筒に麦茶を入れていきますが、到着時と昼食時に飲むくらいです。ほぼ残して持ち帰ります。
夕方:大概、脳に酸素不足を感じて帰宅します。お茶は寝るまでに2杯ほど。
夕食のお味噌汁は、食事の一口目は飲みますが…あとは最後まで残っています。最後に(あっ!忘れてた!!)という感じで飲みます。
実は、先週の14日から、頭痛やら座っていても気が遠くなる感じがします。普段から水分を必要に思わないというと語弊がありますが、欲しがらない感じはあります。喉が渇く感覚がないのかもしれません。見えるところに飲み物があっても手が伸びません。夕方頃から、急に脱水ぽくなり"ヤバイ!"と思って飲み物を飲みますが、お手洗いの回数が増えるだけで、時すでに遅し状態です。
昨夏のある日、"ヤバイ!"と思ったので、年に一度通っている腎臓内科に行きましたが、「水分を摂ってね」しか言われませんでした。(点滴をしてくれるかな…と淡い期待をしたのですが叶わず。) 月一度の神経内科でも「水分を摂って」しか言われません。リハビリ科の先生は「飲む点滴」をくれました。
今も頭が痛くて…理想は頭に直接、点滴をさしてほしい感じです。
水分を閉じ込めた飴があったらな〜なんて思います。
ちなみに、来月中旬に人間ドックがありますが、採血とかで脱水症がわかることはあるのでしょうか?
現在は、「飲む点滴」を冷蔵庫にストックしています。
長々とごめんなさい。
投稿: のん | 2016年4月21日 (木曜日) 22時03分
totoさん
学会のためレスが遅くなりました。
大学病院医師の場合,市中病院への外勤が週に1回か2回程度あるはずです。そのほかに,病棟入院患者に対応する日もあれば手術日もあるはずです。さらに,研究するのも大学病院医師の義務です(私は偉そうに言えませんが)。学会発表,実験,論文執筆も大切な仕事であり,これらが無ければ大学にいる資格はありません(これまた偉そうに言える立場じゃありませんが)。
市中病院への外勤は,その大学病院医局によって全く異なります。うちの県の地方病院には,東京から飛行機で外勤しに来る医師もいます。この場合は,丸一日潰れますね。
投稿: おくちん | 2016年4月24日 (日曜日) 10時26分
のんさん
私の個人的な意見としてお答えいたします。
「あまり水分を摂らない」という患者さんは少なくありませんが,「摂れない」というのは珍しいですね。「飲めない」,「どうしても飲みたくない」方への対応は私にはすぐには思いつきません。夕方の症状が脱水症かどうかは,すいません,これだけではハッキリしません。
一般的に,高尿酸血症の方には「1日2リットル以上尿を出すように水分を摂ること」と言ってますし,高齢で尿が混濁している人には「お茶でも何でもいいから水分を摂って,トイレの回数を2~3回増やしましょう」と言っています。医師側からすれば,水分を摂ってもらうことは“楽勝”と考えており,患者も特に苦痛は伴わないだろうと考えて軽く言っています。
のんさんが「水分を摂れない」こと自体がとても重要な問題だと思います。腎臓内科では分からないことですので,神経科内科の先生に相談することを勧めます。なお,点滴は2時間かけて500mL程度しか入りませんし,翌日には水分は失われます。一般的には,普通に歩いてきている患者に脱水として点滴することはありません。
投稿: おくちん | 2016年4月24日 (日曜日) 10時43分
おくちんさん、ご丁寧なコメントを有難うございました。
再来週、受診する予定ですので、お話してみます。
点滴は、翌日には効果がなくなるのですね。
手術後の数日間、(抗生部質)点滴をしているのはその為ですかね…。
投稿: のん | 2016年4月28日 (木曜日) 18時24分