選挙前に思うこと
もうすぐ選挙ですね。実は,20代にはほとんど投票しなかった私。
「私が投票したって変わらない」,「仕事が忙しい」,「どこに入れても変わらない」など自己弁護していましたね。
でも,だんだん社会の構造とかが少しずつ分かってきて,政府で決まったことの影響を多少なりとも実感するようになって,やはり投票しないとなと思えるようになりました。
これ,職種に関係なく,私のような大人は少なくないと思います。
ただ,そういう「分かっている」大人は,そこそこの収入があるはずですので自民党の政策を支持すると思うんです(完全に支持しないまでも,否定はしないと思います)。
と,言うことはですよ。
投票しているのは「世の中の仕組みを知って,政府の決定の影響を受けている人」が主なのかもしれません。ニュースでは年齢ごとの投票率は出ますが,それ以上は分からないわけです。
もし,私が20代の時に,もっと「分かって」いたら,当然ですが当時の自分に有利な政策を支持したと思うんです。「日本を考えて」ではなく,「自分を考えて」です。
例えば,「20代の給料を上げる」とか「大学生に子育て手当」とか。まあ,若い頃は基本的に物欲主体ですからカネの話になりますね。そして,財源は先の見えない年金を大幅にカットするとか,高齢者の医療費負担は若者と平等にするとか,言ったと思うんです。
そして,もし今の若者が同様に関心を持ったら,同じような主張をすると思うんです。
つまり,中学生や高校生の時から,政治が自分の生活に直結することを教えるようなシステムがあれば,「とにかく若者が優遇される世の中」を実現可能かもしれません。極端に言えば,就職して10年はうなぎ登りに給料が増えて,その後は徐々に減っていく。だから,みんな30前には結婚して家を建てる。健康保険は若者は病気になる率が低いから,年齢層に関係なく4割負担にする。年金制度は大幅に縮小する,などなど。
そうなると保守政党は困るわけです。
そうか,腑に落ちました。
だから,中学・高校で習う政治は,「世の中の仕組み」じゃなくて「政治の仕組み」なんですね。一般人目線と言うよりも,政治家目線ですものね。実際に社会で必要なのは,「どんな政策で,一般人の生活がどう変わるか」なんですが,そこは触れません。
いまの政治の勉強がおもしろくないのは,意図的に若者に投票させないため…だったりして。
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